第44回東北理学療法学術大会

大会長 黒田くろだ 昌宏まさひろ

(みゆき会病院)

 このたび、2026年9月26日(土)27日(日)に第44回東北理学療法学術大会を山形で開催することとなりました。前回の山形大会は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響により、急遽オンラインでの開催となりました。そのため12年ぶりの山形での開催です。東北の理学療法士の皆様の英知の結集と新たなスタートの場にしたいと考えています。
 第44回学術大会のテーマは、「理学療法とファシリテーション‐課題解決のための理学療法士の場づくり‐」です。ファシリテーションとは、促進する、やりやすくする、簡単にするという意味を含み、『人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること』です。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。会議やワークショップの進行にとどまらず、リハビリテーションに関わる課題解決やチームアプローチにおいて重要な役割を果たします。本学術大会では、課題解決のための理学療法士の場づくりとして、理学療法の専門性を深めるとともに、その専門性を対象者や社会にどのように実践し、活かしていくかについて考えたいと思っています。私たちの周りには、日々たくさんの課題があります。理学療法士として運動機能の回復を図る場合も、日常生活動作の改善を図る場合も、障害があっても住み慣れた街で、自分らしく暮らすために地域や社会に働きかける場合も様々な課題が存在します。このような課題を解決するためには、理学療法の専門的な知識と技術の向上に加え、異なる経験や知識を共有する場、多様な意見を受け入れ新しいアイデアを創発する場、それらを実装させる場が必要と考えます。
 本学術大会では、理学療法における専門的な知識や技術としてのテクニカルスキルを高め、それを補完するためのノンテクニカルスキルとしてのファシリテーションについて考え、新しいスタートにしたいと考えております。参加者にとって有意義な学術大会にするとともに、学術大会が対話の場となり、参加した方がつながり、元気になる場となることを目指します。理学療法とファシリテーションで、どのような場を作るのかを皆さんと一緒に考えたいと思っています。皆様のご協力とご参加を心よりお待ちしております。

2025年12月吉日