大会長挨拶

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第41回東北理学療法学術大会 大会長 

中田 隆文なかた たかふみ

 2023年9月9日(土曜)10日(日曜)両日、岩手県盛岡市の盛岡市民文化ホールといわて県民情報交流センター・アイーナにて第41回東北理学療法学術大会を開催させて頂く運びとなりました。
 本学術大会はこれまで東北の理学療法士により40回にわたり開催されてきた歴史ある学術大会です。この様な由緒ある学術大会の大会長を拝命し開催準備に取り組んでおりますが、改めて歴史を感じ身が引き締まる思いでおります。本大会はハイブリッド形式で3年ぶりの現地参集型の開催を企画させて頂いており、参加者の先生方におかれましては失いかけている学術大会の雰囲気や空気感も感じて頂きたいと思います。若い先生方は現地参集の学術大会を是非とも体験して頂きたいと思います。
 本大会のテーマは「理学療法の連続性」、副題として「ひとと人生に寄り添う理学療法」を掲げさせて頂きました。理学療法は近年高度に専門性が高まり、臨床だけではなく社会活動の多くの領域で適応することが知られています。ひとりの対象者を考えても出生から終末期まで、その人生においては疾病の急性期・慢性期、生活期、症状緩和、社会・生活環境、予防、教育と理学療法の守備範囲は広く、理学療法(士)は常にひとや社会に連続して寄り添うべき存在と考えます。同時に理学療法士の人生にも焦点を当て、若い先生方の様々なキャリアアップの可能性をお示ししたいと考えています。
 教育講演、シンポジウム、ワークショップではそれぞれの領域でご活躍の若い先生方にご登壇頂き、普段の研究や臨床経験などをご講演・発表して頂く予定です。特別講演は私達理学療法士の根本である運動学について企画いたしました。理学療法に関連する学会は2023年1月現在12法人学会と8部門研究会で構成され、それぞれの専門領域における学術活動が行われていますが、本学会では基礎から臨床まで幅広くプログラムに取り入れ、2日間で多くの知識や技術が学べる様に企画いたしました。
 学術大会は研究発表の場であり一般演題あって初めて成り立ちます。新型コロナ感染症の影響は研究現場にも及んでおりますが、ここで研究を止めることがあってはなりません。普段の研究の成果を是非本学術大会でご報告頂きたいと存じます。また経験のある先生方は、どうか若手をサポートして頂き、多くの先生方を学術大会のステージにお導き下さいますようお願い申しあげます。
 全国の理学療法士の先生方、さらには他職種の先生方におかれましても、多数のご参加を頂き、本学術大会を盛り上げて頂きたいと存じます。